内臓脂肪の存在や、それが増加しているかどうかといったことは、CTスキャンで腹部の断面を撮影して見てみないとはっきりとは判断できません。
しかし、CTスキャンで撮影するためだけに病院に行くというのも大変ですし、CTスキャンで浴びる放射線の量も大量なので、内臓脂肪を調べるためだけにCTスキャンで検査を受けるのは、決してお勧めできるものではありません。
そこで、CTスキャンなどより手軽に自分の脂肪量を知ることができるBMI値や腹囲(お腹まわりのサイズ)を利用することをお勧めします。
CTスキャンなどより手軽に自分の脂肪量を知る目安として一般的なのが、
「体重(㎏)」÷「身長(m)」÷「身長(m)」
で算出されるBMI値 = Body Mass Index(ボディー・マス・インデックス)値です。
BMI値は肥満度、つまり実際にどれだけ太っているかを数値で判定するというもので、世界で最も広く使われている国際的な指標です。数値によって下記の6段階に分類されています。
(1) BMI値 18.5未満・・・・・・・・・低体重
(2) BMI値 18.5以上25未満・・・普通体重
(3) BMI値 25以上30未満・・・・・・肥満1度
(4) BMI値 30以上35未満・・・・・・肥満2度
(5) BMI値 35以上40未満・・・・・・肥満3度
(6) BMI値 40以上 ・・・・・・・・・・・肥満4度
あなたはどの段階に当てはまりましたか?日本人の理想(=肥満でない)のBMI値は22で、この数値であればもっとも病気にかかりにくいとされ、25以上なら「肥満」であると定義されています。
さっそく手元にある電卓をたたいてみてください。たとえば身長170cm、体重70kgの人のBMI値は、70÷1.7÷1.7=24.22となります。この例のようにBMI値が22より高かった場合には、減量を心掛けることを考えた方がいいかもしれません。
ただし、BMI値だけでは、いわゆる隠れ肥満を発見することまではできないようですから、体脂肪率や以下のその他の指標とも併せて見ていく必要があります。
日本肥満学会では、
身長(m)×身長(m)×22=標準体重(健康体重)
として推奨しています。
これは、日本人の場合にはBMI値22前後の人が最も病気にかかりにくい、ということから導き出された計算式です。ちなみに身長170cmの人の標準体重(健康体重)を計算してみると、1.7×1.7×22=63.58kgということになります。
BMI値以外のもうひとつの目安が腹囲(お腹まわりのサイズ)です。日本人男性の場合、腹囲が85cm以上あるとBMI値にかかわらず内臓脂肪が増加している可能性があります。
内臓脂肪の増加によるメタボリックシンドロームや生活習慣病などを防ぐには、BMI値と腹囲の両方を目安にして、日頃から気を付けたいものです。
腹囲とヒップ(腰周りサイズ)の比と心筋梗塞などの危険率との関係の調査結果が発表されました。その結果、体重にかかわらず(やせていても太っていても)、ヒップ(腰周りサイズ)に比べて腹囲の方が大きい人は心筋梗塞になりやすいという結果が出ています。
また、BMI値が30以上という極端に肥満の人でも、腹囲に比べてヒップが大きければ心筋梗塞などにはあまりならないという結果も出ています。
ヒップというのは運動の程度を表しています。つまり腰周りが大きい人は、常に運動をして腰を動かしているので、腰周りに筋肉が付いているということです。
運動を十分にしているのであれば、腹囲をあまり気にする必要はないということになります。
BMI値が25以上なら「肥満」であると定義されていますが、25以下の人でも、あまり運動をしない人は、BMI値が30以上で運動をよくする人よりも糖尿病になりやすいといわれています。
また、1週間に2時間以上歩く人は、1時間以下しか歩かない人と比べると、糖尿病になる確率が1/3くらいであるともいわれています。
肥満であっても運動をよくしていれば、糖尿病などの生活習慣病にはなりにくいということがいえます。